広島少年院暴行事件で、広島地検は29日、法務教官4人を特別公務員暴行陵虐罪で起訴した。起訴されたのは、いずれも広島市中区吉島西3丁目の田原克剛(43)、野畑勝也(32)、松本大輔(29)、菅原陽(26)の4被告。
起訴状などによると、4人は昨年3月から今年3月までの間に、当時16〜17歳のそれぞれ別の少年に対し「死ね」と言って殴って転倒させて両手で首を絞めたり、トイレに行かせず失禁させたりしたほか、おむつをはかせてほかの少年に見せたり、「飲んで死ね」と言いながら洗剤の容器を口に押しつけたりした疑い。
広島地検によると、4人はそれぞれ「別の教官が担当中、少年に居眠りをされて顔に泥を塗られたと思った」「別の少年とトラブルになって聴き取っていた際に、とぼけた態度を取られ腹が立った」などと供述しているという。地検は、別の暴行にも関与した疑いがあるため、捜査を続けるとしている。
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