東広島市にある広島少年院の教官4人が収容中の少年らに暴行したとして起訴されました。教官の1人は広島地検の調べに対し、「指示に従わなければどうなるか身をもって教えてやろうと思った」と供述しているということです。
特別公務員暴行陵虐の罪で起訴されたのは田原克剛被告ら広島少年院の4人の教官です。
起訴状などによりますと、田原被告は担当している少年が「内省処分」中に居眠りしたのに腹を立てて、胸ぐらをつかんでロッカーに押しつけたり、「これを飲んで死ね」と言って口に洗剤を押し付けたりしたとされています。
広島地検の調べに対し、「自分の顔に泥を塗られたという気持ちになった」、「教官の指示に従わなければどうなるか身をもって教えてやろうと思った」と供述しているということです。田原被告は、最年長で主任を務めていました。
4人の教官はいずれも、「規律違反の疑いのある少年に暴行した」という内容の供述をしているということですが、広島地検は、「規律違反があったとしても行き過ぎた指導だった」とみています。ほかにも余罪があるとみて捜査を続けています。(6/29 19:25) |