中吉野署の菊本佳秀・生活安全課長が先日、振り込め詐欺を啓発する創作落語を披露した。菊本さんが高座に上がるや、会場からは「待ってました」「頑張れ」と威勢のいいかけ声が飛び、住民と警察との距離の近さに驚いた。
終了後の取材。同署の中村平満次長は「生安課の警官は住民に好かれんと」と話し、お笑い防犯活動を好意的に見守る。
「今度はお二人でどうです?」との記者の質問に、すかさず菊本さんが突っ込んだ。お笑いコンビ「次長課長」にかけて「本当の『次長課長』になっちゃいますね」。とどめの爆笑だった。取材相手との距離を縮めるため、日ごろの取材で私も気の利いた一言が言えればいいのだが。(大森)
毎日新聞 2009年6月27日 地方版