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徳洲会グループ:病気腎移植、再開へ

 宇和島徳洲会病院(愛媛県宇和島市)の万波誠医師らが、がん治療などのため摘出した腎臓を別の患者に移植していた病気腎移植問題で、徳洲会グループが早ければ7月にも病気腎移植を臨床研究として再開することが30日、分かった。

 同グループによると、内外部の医療専門家らで構成する「徳洲会グループ共同倫理委員会」が7月中旬に開かれ、病気腎移植手術の臨床研究の計画書が承認される見通し。病気腎の提供を呼び掛けている内外の病院でドナーが出た場合、同グループの判定委員会でインフォームド・コンセント(十分な説明に基づく同意)などが適切になされているかなどを審査した後、臨床研究として病気腎移植が実施される。

 移植手術は、ドナーのいる病院の場所などにより、東京西徳洲会病院(東京都昭島市)、宇和島徳洲会病院のどちらかで行われる予定で、万波医師が手術を担当するケースもありうるという。

 厚生労働省は07年7月、臓器移植法の運用指針を改正して臨床研究を除いて病気腎移植を禁止したが、臨床研究としては病気腎移植を制限しないことを今年1月に全国に通知している。【柳楽未来】

毎日新聞 2009年6月30日 12時38分(最終更新 6月30日 13時08分)

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