米、イスラエルの核保有黙認継続 オバマ氏が伝達と報道【エルサレム20日共同】20日付のイスラエル紙ハーレツによると、オバマ米大統領はイスラエルのネタニヤフ首相と18日に行った会談で、事実上の核保有国であるイスラエルに核拡散防止条約(NPT)加盟への圧力をかけないという従来の政策を変えないことを伝えた。 オバマ大統領は核廃絶構想を打ち出したが、中東で最大の同盟国イスラエルの核保有は黙認する方針を継続することを意味し、アラブ諸国などから「二重基準」と批判を招きそうだ。イスラエルでは同構想の発表後、オバマ政権が対イスラエル核政策を変更するのではないかという懸念が出ていた。 ハーレツによると、イスラエル当局者は「オバマ氏はイスラエルの安全保障を確約し、この分野に関する大統領としての深い理解を表明した」と述べた。 イスラエルは1960年代に核兵器開発に成功したとみられているが、核抑止力を維持しつつ他国に追随させないよう、歴代政権は保有について否定も肯定もしない「あいまい政策」を堅持。ハーレツによると、イスラエルが核実験を行わなければ米国はNPT加盟の圧力をかけないとの69年の合意が同政策のよりどころとなっている。 【共同通信】
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