高速バスで眠っていた女性の胸を触るなどわいせつな行為をしたとして松江署は23日、出雲市大津町の同市臨時職員(講師)、田中裕一郎容疑者(27)を準強制わいせつの疑いで逮捕した。同署によると「寝ているから分からないと思い女性の胸を触った」と容疑を認めているという。
容疑は、23日午前4時半ごろ、神戸発出雲行きの高速バスの車中で就寝中の松江市内の女性(21)の胸を触った疑い。同署によると、バスの最後尾に座っていた田中容疑者はトイレに行く際、前方に座っていた別の女性の胸を触り、戻る際に被害届を出した女性の胸を触ったという。松江駅に到着した際、女性の申告を受けた男性運転手(31)が通報した。
出雲市教委によると、田中容疑者は07年9月に臨時職員として採用。出雲科学館で講師を務め、小中学生の理科の授業で教諭の補佐をしていたという。中尾一彦教育長は会見で「関係者に陳謝するとともに、教育行政に対する信頼を損ねたことをおわび申し上げる」と話した。【岡崎英遠、細谷拓海】
毎日新聞 2009年6月24日 地方版