加盟店の見切り値引き販売を巡り、セブン-イレブン・ジャパン(東京都)に対する公正取引委員会の排除措置命令を受け、瀬戸内市の「セブン-イレブン瀬戸内市役所前店」=藪木裕之さん(46)経営=では23日、買い物客に見切り値引きへの理解と賛同を求める署名活動が行われた。
共同経営者の妻倫子さん(44)によると、数日前からレジカウンターに見切り品販売の実現に向けた請願書を置き、買い物客に署名を呼びかけているという。倫子さんは「朝から40人近くの方に署名していただけました。お客様の反応は良いです。頑張って、と励ましの言葉も頂きました」と話す。また他店のオーナーから「見切り品の販売方法を教えて」などの問い合わせもあったという。
また、藪木さんによると、今年4月以降、同店では従業員らが署名活動を開始。今月2日には全国で集めた6108人分の署名を国会に提出しており、7月末までに計1万人の署名を目指すという。
請願書に署名した美作市の農業、山下清吉さん(65)は「(食べ物を)廃棄するのはもったいない。見切り品の販売は、近所の人にとってもありがたいことでは」と話した。【石井尚、石川勝義】
毎日新聞 2009年6月24日 地方版