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集団準強姦、京教大生6人釈放 示談成立、起訴猶予へ

 京都教育大(京都市)の男子学生6人(21〜25歳)が集団準強姦(ごうかん)容疑で逮捕された事件で、京都地検は22日、全員を処分保留で釈放した。被害者の女子大生との間で同日、示談が成立し、女子大生が告訴を取り下げた。集団準強姦罪は告訴が必要な親告罪ではないが、地検は「処罰感情が緩んでおり、起訴する必要がない」と判断した。6人は近く、不起訴(起訴猶予)となる見通し。

 6人は、京都市内の居酒屋で2月25日夜に開かれたコンパ終了後、酒に酔って正常な判断のできない状態に陥った女子大生を店内の個室に連れ込み、乱暴したとして、今月1日、京都府警に逮捕された。いずれも容疑を否認し、19日の拘置理由開示の法廷では「被害者との間に合意があった。被害者も深酔い状態になかった」などと主張していた。

 西浦久子・地検次席検事は「示談の動きがなければ公判請求する方針だったので、強制捜査に問題はなかった。むしろ捜査で事実を解明したことで、示談という双方に良い形で終結できたと思う」と話した。6人の弁護人は今回の処分についての取材には応じていない。

 一方、同大学の寺田光世学長は「今回の不祥事を厳粛に受け止め、関係者に深くおわび申し上げる。二度とこのような不祥事を招かないよう、学生指導のあり方を早急に見直し、再発防止の方策に真摯(しんし)に取り組んでいく」との談話を発表。

 事件後、同大学では飲酒への注意や精神的ケアを行う全学生への個別面談を実施した。7月には、教員として必要な倫理観や人権尊重の必要性などを、人権問題に詳しい弁護士らが教える特別講義を全学生に受講させる。

2009年6月23日  読売新聞)

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