2009年6月25日 21時30分 更新:6月25日 23時15分
大阪市は25日、同市中央区の元飲食店店員の20代男性が今年2月に結核で死亡し、20~30代の9人の同僚と元同僚が結核を発病・感染したと発表した。9人は通院治療中だが、現在、症状は出ていない。
市保健所によると、死亡した男性は04年ごろから飲食店の厨房(ちゅうぼう)で勤務。07年1月にせきの症状が出て昨年9月に体調が悪化した。仕事ができなくなって同年末で店を辞めたが、病院にはかからず、今年2月に食事が取れなくなるほど衰弱して救急搬送され、同23日に死亡した。
市保健所で接触者調査を実施した結果、男性2人と女性1人が発病、男性6人の感染が分かった。市では昨年1~9月に同店で勤務していたアルバイトら約50人についても健診を実施している。市保健所は「男性と客の接触はなく、客への感染リスクはほとんどない」としている。【石川隆宣】