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集団準強姦:京都教育大生6人処分保留で釈放、示談成立

 京都教育大の男子学生6人が酒に酔った女子学生への集団準強姦(ごうかん)容疑で逮捕された事件で、京都地検は拘置期限の22日、全員を処分保留で釈放した。地検は「女性と6人の間で示談が成立し、告訴を取り下げた」と説明しており、近く全員を不起訴処分(起訴猶予)にするとみられる。

 逮捕容疑では、6人は2月25日、京都市内の居酒屋で開かれたコンパで、めいてい状態の女子学生を空き部屋に連れ込み性的暴行を加えた、とされた。

 しかし、全員が当初から一貫して容疑を否認。京都簡裁で19日にあった拘置理由開示で、4人は「女性は泥酔状態ではなかったし、合意のもとだった」、2人は「体を触っただけ」と主張していた。

 捜査関係者によると、弁護人が先週末、女性側に示談を打診。告訴取り下げを条件に示談が成立したという。集団準強姦罪は告訴がなくても起訴できるが、地検は女性に処罰感情がないことから起訴の必要性がないと判断した。

 西浦久子・次席検事は「捜査によって、大学の調査では困難だった真相解明と示談につながった。強制捜査に問題はなかった」と話した。

 取材できた学生3人の弁護人は「一切お答えすることはない」としている。

 大学は3月末、6人を無期停学、止めなかった学生3人を訓告処分とした。寺田光世学長は地検の判断を受け「加害学生の猛省を促すと共に被害学生の修学保障に万全を期し、再発防止に取り組む」との談話を発表した。【熊谷豪】

毎日新聞 2009年6月22日 18時22分(最終更新 6月22日 21時32分)

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