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B・B's コラム B・B's COLUMN

#67

2009年6月23日(火)

待てない人々
 交流戦も最終盤を迎え、僕はまた例によって旅先でこのコラムを書いています。今年の交流戦は初めてや久々の訪問先を含め、結構集中的にいろんな場所に行かせてもらいました。
 毎年の事ながら、マスコット交流で全国いろんな場所に行くと、今まで知らなかったその土地土地の様々な「顔」を垣間見る事が出来て、良い社会勉強になります。それは地元の方々の方言であったり、美味しいものであったり、観光名所であったり(実際観光してる暇はほとんどないですが…)――その中でも僕らが一番多く触れる部分が、その土地の人々の「気質」。やっぱり、いろんな地方に行けばそれぞれファン気質みたいなものはだいぶ違ってくるものです。ちょっと大げさに言えば、まるで外国に行ったような気分になる時さえありますね(笑)。だからこそ、自分のファンサービスやパフォーマンスが違う土地の人達にも「通じて」喜んでもらえた時の嬉しさは、より一層大きくなる。これがビジターの一番の喜びでもあるんです。
 そこで、最近ちょっと気になる事がありまして…。今年もマスコット交流でいろんなキャラが札幌ドームに来てくれているけれど、彼らの目には北海道のファンってどういうイメージに映ってるんだろうか?――って事なんです。と言うのも最近、札幌ドームで出会うファンの方々の、ある「気質の変化」をとみに感じるからなんです…

 僕は出来るだけ新しいファンとの出会いを求めて、去年からグリーティング方法を一部変えました(詳しくは#43「行列の出来るマスコット」#52「原点回帰」あたりを参照して下さい)。要は、試合前や試合中はあまり場所を決めずフリーに歩き回るようにしてるんですが、そういったやり方でグリーティングしながら最近特に感じるのは、「待てない人達」の多さなんです。
 「待てない人」とは――ちょっと語弊のある言い方になるかもしれませんが、言い換えればとにかく「必死な」人が、最近特に札幌ドームには多い気がするんです。僕らマスコットに会うと、この機会を逃したらもう一生会えない!くらいの勢いで、人目もはばからず「写真撮らせてーっ!」「サインしてーっ!」と迫ってくる人達が。東京ドームやビジターなど、他の球場の方がお客さん的にはB・Bに会う機会は貴重なはずなのに、不思議とそっちに行った時の方がみんな「まったり」接してきてくれる。だから僕も落ち着いてグリーティング出来るんです。以前は遠征に出た後札幌に帰って来ると、北海道のファンは優しくて大らかな感じで接してくれたのでホッとしたもんですけど、最近はむしろ逆になってるんですよね(^^;)。
 僕が個人的に思うに、たぶん東京とかの場合は球団もいくつもあるし、周辺にはテーマパークとか、キャラにふれ合えるような場所もたくさんあるから、みんなそんなにガツガツする必要もないのかなぁ?と…。北海道のファンは、ある意味そういったエンターテインメントに飢えているのかもしれません。
 まぁその推測が当たっているかどうかはともかく、限りあるグリーティング時間の中で対応出来る人の数というものは、自ずと限られてきます。僕も一人でも多くのファンとふれ合いたいのはヤマヤマだけど、それじゃあ次から次へと流れ作業的に写真撮影をしていけばいいのか?――僕の答えは否です。僕としては、たとえ僅かな時間であっても、一人ひとりと目を合わせながら「ハート」のあるグリーティングをしたい。それが本来「ふれ合い」と呼べるものだと思うんです。
 ところが最近は、そうやって僕が小さな子供なんかとふれ合っている最中にも、「写真撮って!」と僕の腕をグイグイ引っ張ってくる人が少なくない。それもいい大人がです。あとよくあるのが、僕がお客さんと肩を組んだりして写真を撮っている真っ最中に、強引に隣に並んで横から「勝手にツーショット」を撮ろうとする人。正直言ってこういう事をされるの、僕は凄くイヤなんです。皆さんも、自分の立場に置き換えてみてもらえればわかると思うんですけど、たとえばせっかくマスコットと貴重な2ショットを撮ったと思ったのに、反対側に全然見ず知らずの人がピースサインしながら写り込んでいたら、決して良い気持ちはしないでしょう?
 恐らくそういった人達は、滅多に会えないマスコットに会えたという嬉しさばかりが先走って、周りの状況がよく見えていないんだと思います。もしくは、わざわざ順番を待って「写真撮らせて」とお願いする面倒や気恥ずかしさを避けたいのか…。その気持ちもわからなくはないんですが、冷静な目で傍から見ると、こういった行為が大人として決して見栄えの良いものでない事は、想像に難くないはずです。
 僕は、特に周囲が混雑しているような場合には、努めて落ち着いて振る舞うようにしています。みんなが写真撮影を求めて集まってきて、ちょっと殺気立っているような状況の中で僕までアワ食っていたら、どうにもならなくなってしまうので…。どうせ体は一つしかないんだから、一度に対応出来るのは一人(一組)ずつだけなんです。だったら、きちんと一人ひとりと接してから次の人に行った方がよっぽどいい。写真撮影の最中後ろから肩をポンポン叩かれたり、何度も何度も名前を呼ばれたりしてるのも全部気付いてますよ。僕が反応しないのを見て、そういう人達が「聞こえてないのかな?」とか「やっぱりオバちゃんより若い子の方がいいのねぇ」なんて言ってるのも、実は全部聞こえてます(笑)。小さな子供や障がいを持った方を若干優先する場合はあるけれど、基本的にはみな平等。年齢とか性別とかどこのファンだとか、そんな事で差別なんて一切しません。僕が考えているのはただ、一人ひとり「ちゃんと」接したい、それだけなんです。
 僕は逃げも隠れもしません。前の人への対応が終わってからきちんと声を掛けてくれれば、よほど時間に追われてない限り、いつでもどんな方でも快く写真撮影に応じたいと思ってますよ。たとえ今回写真が撮れなかったとしても、また次の機会があるかもしれないし、球場には他にもいっぱい楽しみはある。多くの人の集まる場所だからこそ、時には「待つゆとり」も必要だって事を思い出してほしいんです。僕が求めているのは、決して難しい事じゃないと思うんですが…どうでしょうか?

 交流戦が始まってマスコット交流が盛んになり始めた頃、札幌ドームに来た他球団のマスコットや球団職員の方々は、一様に「北海道のファンはマナーが良い」と驚いていました。「並んで下さい」とお願いすれば整然と並んでくれるし、「時間がないのでサインはしていません」と言えばちゃんと理解してくれる。「ウチのホームだったらあり得ない」と感嘆する声を聞いて、僕は北海道のファン気質に大層誇りを感じたものです。それから年々ファンの数も増え、マスコットの認知度も高まっていき…それはそれで非常に喜ばしい事です。もちろん、以前同様節度を守って接してくれるファンもたくさんいます。でも今、以前の様に他球団のマスコットに「どう?北海道のファンはマナーがいいでしょ!」と絶対的な自信を持って自慢出来るかと言うと、正直そうでもなくなってきているのが実状です。
 12球団マスコットが札幌ドームに集結するオールスターまで、あと約1ヶ月。たぶんマスコット達が一斉にグリーティングに出ると、周りには物凄い人だかりが出来るんだろうなぁ~…っていう絵が、もう今から容易に想像出来てしまいます。それは決して悪い事ではないんだけれど、そんな時だからこそ、皆さんには心に「待つゆとり」を持って、「北海道のファンは素晴らしい!」と他球団マスコット達に印象付けるような接し方で臨んでほしい。中には、普段のマスコット交流では滅多に北海道に来ないキャラもいますから、特にそういったキャラには良い印象を持って帰ってほしいんです。それが、今後より多くのキャラがマスコット交流で北海道に来てくれる可能性につながるのかもしれないですから…。
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