船橋市は24日、市の乳がん検診で誤った判定を受けたため治療が遅れたとして提訴していた市内の女性と和解すると発表した。女性に支払う損害賠償額は350万円の予定で、29日開会の第2回市議会に提案する。
市健康増進課によると、女性は07年に乳がん検診の問診と視触診、マンモグラフィ(乳房エックス線検査)を受診し、総合判定で「異常なし」と通知された。その後昨年3月、別の病院で乳がんと診断された。
女性は昨年12月「市の検診でがんが見つかっていれば、もっと早く治療ができた」などとして、市に約760万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こしていた。【山縣章子】
毎日新聞 2009年6月25日 地方版