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相次ぐ痴漢の無罪判決 捜査見直すきっかけに
警察庁が痴漢事件捜査の在り方の検討を始めるきっかけとなったのは、最高裁で逆転無罪となった防衛医大教授の強制わいせつ事件だった。痴漢捜査の難しさは以前から指摘されていたが、裁判で無罪となるケースが最近相次いでいる。
西武新宿線で女子高生の体に触ったとして、強制わいせつ罪に問われたアルバイトの男性に対し、東京高裁は今月11日、「被害者の供述だけでは犯人と断定できない」として無罪判決を出した。今年3月には、JR大阪環状線で女子高生の体を触ったとして大阪府迷惑防止条例違反罪に問われた会社員の男性の控訴審判決で大阪高裁が、無罪とした一審大阪地裁判決を支持している。
防衛医大教授への判決では、最高裁が「被害に関する供述には疑いの余地がある」と指摘。「被害者供述が唯一の証拠となる場合があり、特に慎重な判断が求められる」と初めて痴漢事件の審理の在り方を示した。
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