|
|
ウェブアプリケーション開発 |
その46 問題の理解とスピード回答 |
|
||||||
ロシアンルーレットの確率の問題に続いて、今号の設問はどうでしょうか。 |
|
ビル・ゲイツの設問には、論理思考に関連して確率をベースにした応用問題が多々出されますが、今号の設問に対する皆さんの反応はどうでしたか? それも無理のないことで、たしかに普段の生活の中で、もしも何気なくこの設問のような内容で質問されたら、同様に感じる方もかなり多く見られるのではないかと思います。 しかし同じ内容の質問を受けるにしても、普段の生活の中で聞く場合と面接の会場で聞く場合とでは違う反応になるはずで、面接の場においては瞬時にして本質的なことに入っていくものと考えられます。 さて、確率の基本は、起こり得るすべてのケースの中で該当するケースの割合はどれだけかを数字で表わすもの、と前回も説明しましたが、確率の問題の中には、その該当するケースが独立して起こる事象を問題にしているものや、或ることに従属して起こる事象を訊いているものなど、いろいろあるということです。 この独立と従属という2つの意味をわかり易い例で説明しますと、例えばトランプの52枚あるカードから無作為にハートのエースを引く確率は、前者の独立して起こる事象であり、それは1/52%です。これに対して、このハートのエースを引いたあと、さらに続いてクラブのエースを引く確率は?という問題になると、2枚目は1枚目に続いて起こる事象を訊いていることになり、従属の問題となるわけです。 では、当設問の解説に移ります。
この設問が、兄弟姉妹という従属現象が起こっている組合せという形で訊いている確率問題だということがわかれば、あとは簡単だと思います。 当設問の背景は、もちろん確率という問題がベースにあるわけですが、いかに注意深く問題を理解するかということと共に、回答までのスピードも見ているということです。 では解答です。 |
|
では、前述のトランプカード52枚に関する確率問題として、地頭力を試す次の設問を考えてみてください。 |
|
前号へ |
ビル・ゲイツの出題問題に関しては、HOW WOULD YOU MOVE MOUNT FUJI ? (Microsoft’s cult
of the puzzle. How the world’s smartest companies select the most
creative thinkers. )By William Poundstore の原書や、筆者の海外における友人たちの情報を参考にしています。 また連絡先不明などにより、直接ご連絡の取れなかった一部メディア媒体からの引用画像につきましては、当欄上をお借りしてお許しをいただきたく、よろしくお願い申し上げます。 |
【執筆者】 梶谷通稔 − かじたに
みちとし 1939年生まれ 早稲田大学理工学部応用物理学科卒 元:日本を含む全アジア及び豪州地区を統括するIBM太平洋地区ソフトウエア・ビジネス・エグゼクティブ 現在:(株)ニュービジネスコンサルタント 代表取締役社長/日本IBM GBS 顧問/東北芸術工科大学 大学院客員教授/(株)アープ 最高顧問 |
○各種記念行事、イベント、研修などでの講演。 ○企業発行誌、教育機関紙、外郭団体誌などでの連載執筆。 ○ネットサイバー企業の起業家教室における「リーダー学講座」と 「e−ビジネスやインターネット講座」を担当。 ○経済産業省のITソリューション・プロジェクト インストラクター。 ○(財)社会経済生産性本部の経営品質協議会認定セルフアセッサー。 ○日本経営士協会 公認経営士、日本ビジネス作家協会 正会員。 |
||
出版 | 1988年 『企業進化論』(日刊工業新聞社刊) ベストセラー 1989年 『続・企業進化論』(日刊工業新聞社刊) ベストセラー |
|
連載寄稿 | 1989年〜進行中 『徒然草』(CSK/SEGAの全国株主誌) 1996年〜進行中 『すべてが師』(日本IBMのホームページ) 1998年〜2000年『好きこそものの上手なれ』(教育機関紙他) 2000年〜進行中 『インターネットの世界』(教育機関紙他) |
|
講演 | 主な分野とタイトル ・企業の盛衰とその背景 ・その道第一人者たちを成功に導いた資質と背景 ・勝組・負組とを分けるものー成功・成長・発展の秘密 ・インターネットとe−ビジネス ・クロスカルチャー考 ・成功する人・しない人の「差」が出る分岐点 他 |
※この連載記事の著作権は、執筆者および株式会社アープに帰属しています。無断転載・コピーはおやめください。 |