2009年6月24日のニュース
厳しい雇用情勢を受けて、佐世保市の朝長市長がきょう市内の企業などを訪れて、雇用の確保について協力を要請しました。
佐世保市では去年12月に経営破たんした辻産業の新会社移行とハウステンボスのリストラ策で今月末300人を越える離職者が見込まれています。佐世保市の朝長市長と浦市議会議長はきょうはまず、佐世保卸団地協同組合を訪れ、組合に所属する企業に雇用の確保に協力してほしいと要請しました。佐世保卸団地は60区画のうち、去年秋以降1社が廃業し現在は46社です。ハローワーク佐世保の4月の有効求人倍率は0.39倍と構造不況だった1999年以来、10年ぶりに0.4を切りました。今年4月に生産をスタートした新生電子佐世保工場はまだ設備もフル稼働には至っていません。市長の要請に対し会社側は景気が回復し受注が増えれば積極的に地元の人材を雇用していきたいという考え方を示しました。
東彼杵郡川棚町の石木ダム建設計画で、金子知事は、反対派の住民グループが求めている「白紙撤回」は難しいとの考えを示しました。
24日の定例の記者会見で金子知事は、強制的な土地の収用に道を開く「事業認定」を国に申請するかどうかについて、「議会の議論を踏まえて最終的に判断したい」とこれまでの見解を繰り返しました。石木ダムは家屋移転の対象となる13世帯が絶対反対の姿勢を崩しておらず、反対派は、一旦、計画を白紙撤回した上で協議にあたるべきだと主張しています。
これに対し金子知事は「8割の地権者に協力してもらっている」「白紙撤回の公開討論は難しい」と述べました。知事は、いまの6月議会が終わるのを待って結論を出す方針です。
弥生スタイルのクールビズで「一支国」をアピールです。壱岐市では市の職員が古代の衣装を身にまとい、涼しげな様子で仕事をしています。
白い布を頭からかぶって、腰を紐でとめる・・・壱岐市の白川市長が身に着けているのは「貫頭衣」と呼ばれる古代衣装です。壱岐市役所では、今年からクールビズの一環として職員がこの衣装を着て仕事をしています。木綿の生地に、背中には「一支国」の文字。中国の歴史書「魏志倭人伝」に弥生時代の王都として記載されていて、来年春にはその中心集落の原の辻遺跡を紹介する博物館もオープンします。市の職員は「貫頭衣を通じて博物館を知ってもらうきっかけになれば」と話していて、今後は観光協会や商工会などでも古代衣装を着て、歴史の島をPRしていくことにしています。
今月29日の佐世保空襲の日を前に、悲惨な被害を視覚に訴える写真展がいま佐世保市役所で開かれています。
太平洋戦争末期、1945年6月28日深夜から翌29日未明にかけ、軍港都市・佐世保は141機のアメリカ軍の爆撃機Bー29の攻撃を受けました。焼け野が原になった佐世保市中心部、この空襲で1226人の命が失われました。2度とこうした悲惨な出来事があってはならないと体験を風化させないため、佐世保市は毎年この時期に空襲の写真を展示しています。佐世保空襲写真展は今月26日までで、29日には犠牲者の追悼式が開かれます。