とある
ある日の出来事。
私は打ち合わせがあり
あまり乗らない方面の
電車に駆け込んで
乗ったんだ。
その日の私の格好
…
すっぴんに
暑いから
ヘアクリップでひとまとめにして
えりさのプロデュースしたセットアップの
ジャージに
LOUIS VUITTONのビーサンに
荷物はコンパクトにおさめたいから
バレンシアガの
ファーストに必要最低限におさめた。
すっぴんだしとりあえずサングラス。
でも慌て電車に乗ったから
サングラスはかけていなかった。
ぁ~~~~
『あっつい』
ふと斜め後ろに
黒髪で長めの
肌が白くて
鼻が高い…
流し目…?
き…
綺麗
やばい
目があった…
そんな私達を乗せた電車は
次の駅へと向かっている。
…
私の心の中は
『…顔もういっかい
みたいなー
とりあえず
斜め前向きにして
携帯いじってるふりしておこ~
…
やばい
でもあたし
今すっぴんにジャージじゃん
なんでこんな時によりによってこんな格好なんだー
まぁいーや
…とりあえずサングラスして
見るしかない』
自然にサングラスをかけ
バックから
携帯を取り出す。
あぁ…
やっぱり綺麗な顔
えりさよりちょいと
年上だなきっと。
そんな雰囲気がする。
連絡先知りたいな…
せっかく見つけたんだもん。
ここで逃したら
後悔する!
…きっと。
次の駅とかで降りちゃったりしないよね?
どうしょっかなー
一駅の移動の最中に
必見に私の頭の中では
いろんな事が
ぐるぐるしていた。
ん?
携帯が鳴った。
仕事の電話だ。
あ!駅ついちゃった。
あ~
降りるっぽい。
携帯いじってるふりしていたから
通話になっていた
あ~もしもし‥
今移動中なので
会話の最中に彼は
電車からでちゃう。
どっ
どーしょ?
私今
一応電話会話中になってるし
とっさに
バックにはいっていた
名刺を一枚、
即座に抜き出し
『ねぇ‥
かけて』
彼の肩に
手を差し伸べて
片手通話で
携帯を持ちながら
名刺を差し伸べた。
もう電車の窓が閉まる。
彼はホームに降りた
瞬間。
私はギリギリまだ車内。
彼は私の名刺を
え?
みたいな感じで
受け取って
電車の窓は締まり
私はそのまま移動した。
…
渡せてよかった~
でも
最悪な私の
身なりで
電話…
かかって
こないかもなー
まぁ~
そしたらしょうがない
私も次の移動先で降りて
歩いていた。
知らない番号からの
着信
あの人からかな‥?
通話ボタンを押した。
『はい、もしもし‥』
相手は男性だ…