テヘラン(CNN) イランの政府系放送局プレスTVは22日、大統領選の監督機関、護憲評議会が、落選候補の申し立てを受け、国内50都市で票数が有権者の数を上回っていたと認めたことを明らかにした。ただし、現職アフマディネジャド大統領が当選した選挙結果に影響はないとしている。
大統領選結果をめぐっては、落選した3候補がそれぞれ異議を申し立てた。改革派のムサビ元首相とカルビ元国会議長が選挙のやり直しを求めているほか、保守派のレザイ元革命防衛隊司令官は、170都市で不正があったとして一部の票の再集計を求めていた。
プレスTVによると、護憲評議会は調査の結果、レザイ氏が指摘した都市の一部で票数が多かったとの判断を下す一方、これらの都市での数字が当落を覆す可能性はないとの見方を示した。一方で、「法的手続き」を通した申し立てについては今後引き続き調査を進めると表明している。