ムサビ氏、合法デモの容認求める 殉教の覚悟、深刻な対立へ【テヘラン21日共同】イラン大統領選の結果をめぐり、改革派支持者と治安部隊が20日、テヘラン中心部で衝突、銃撃戦に至ったことを受け、選挙戦で敗退した改革派のムサビ元首相は同日声明を発表し、合法的デモの禁止は「危険な結果」をもたらす恐れがあるとして、イラン指導部にデモを容認するよう求めた。イランのファルス通信が伝えた。 ムサビ氏は、最高指導者ハメネイ師が求めた改革派のデモ中止を事実上拒否したことになる。 またロイター通信が目撃者の話として伝えたところでは、ムサビ氏は20日、テヘラン南部で殉教の覚悟があると発言。自分が逮捕されたら、全国規模のストライキを行うよう国民に呼び掛けた。治安当局との衝突で多くの支持者が負傷したことで、態度を硬化させつつあるようだ。 ムサビ氏は声明で「イスラム国家と対決するつもりはない」と強調し、現在のイスラム指導体制への忠誠を誓う一方で「うそと偏向には反対する」と表明。「イスラム国家の純粋な原則に戻るための改革」を目指していると訴えた。 首都での衝突を受け、イラン治安当局は20日、改革派支持者の抗議行動が続けば「より深刻な対立が生じる」と警告しており、ムサビ氏は厳しい判断を迫られている。 【共同通信】 |
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