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イラン大統領選 10%の票を抽出・再集計へ

2009年6月20日20時40分

 イラン大統領選で不正があったとして異議が申し立てられた件で、同国の護憲評議会は20日、10%の票を「無作為」に抽出し再集計すると発表した。同評議会の報道官が国営テレビで明らかにした。

 一部票の再集計について、護憲評議会は実施する用意をすでに表明していたが、「10%」と明言したのは初めて。国民の多くが疑念を抱く選挙結果に正統性を与えるねらいがあるとみられる。だが、報道官は再集計の具体的な方法には言及しておらず、「無作為」とされる10%の票の抽出方法によっては、選挙結果に対する疑念をさらに増幅させる可能性もある。

 選挙結果をめぐっては、最高指導者ハメネイ師がすでにアフマディネジャド大統領の再選を明言しており、再集計で選挙結果が覆る可能性は低いとみられる。

 護憲評議会は宗教指導者と法律専門家で構成。イスラム教義や憲法に照らした適正さを審査する機関。(テヘラン)

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