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【群馬】

容疑者、消防団員務める 高崎のひき逃げ 安中市、懲戒処分を検討

2009年6月13日

 高崎市の県立高崎高校正門前で七日に生徒(15)がひき逃げされ重体となった事件で、高崎署に自動車運転過失傷害などの疑いで逮捕された安中市安中、製印業滝本雄次容疑者(62)が、安中市の消防団員を務めていることが分かった。消防団員は市議などと同じ特別職の地方公務員に当たるため、市は条例に基づく懲戒処分を検討している。

 安中市によると、滝本容疑者は一九八三年に入団。二〇〇四年度から四年間、役員に相当する第一分団副分団長を務めた。市が年二回報酬を払っている。

 市の条例によると、消防団員は「職務の内外を問わず、団員たる体面を損する行為があったとき」は市長への通知を義務付け、免職、停職、戒告の懲戒処分を定めている。市では「条例に触れる行為であり、手続きを進めたい」としている。

 高崎署によると、滝本容疑者は「酒を飲んで運転したので逃げた」と供述。高崎高の増田芳之教頭は「容疑者は一度車から降り、生徒に近寄ったのに逃げた。(消防団員とは)逆の行動では」と指摘する。生徒は快方に向かっているという。

 安中市では昨年十一月、教育委員会職員がひき逃げと酒気帯び運転で懲戒免職となった。 (菅原洋)

 

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