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渋谷の宮下公園、ナイキに命名権 4億円かけ整備も

2009年6月18日23時19分

図:  

 東京都渋谷区は18日、区立宮下公園の命名権(ネーミングライツ)を、スポーツ用品メーカー「ナイキジャパン」(東京・品川)に売却する方針を区議会で明らかにした。ナイキ側の予算で公園改修も進めるという計画だ。

 宮下公園は広さ約1万平方メートル。JR渋谷駅近くで山手線沿いにあり、メーデーなどデモ行進の出発地として使われることもある。命名権料は年間1700万円で10年契約の見込み。条件には、スケートボード場(1100平方メートル)、ロッククライミング施設、バリアフリー化などをナイキ側の負担で整備する内容も含まれている。区の幹部によれば整備費は約4億円。

 08年2月、ナイキを含め2社から命名権売却を巡る提案があり、区の選定委員会が会社の財務などを精査して同年3月に決定。ナイキとの整備計画がまとまったため、この日の区議会環境都市委員会に報告された。

 今後は地元への説明会などを開き、9月から着工、来年5月のオープンをめざす。桑原敏武区長は「区民負担なしにこれだけの整備ができるのはありがたい」などと話している。

 一方、公園内で生活するホームレスの支援団体などは「計画が説明なしに進むのはおかしい」などと反対の声を上げている。

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