麻生太郎首相は18日、首相官邸でフィリピンのアロヨ大統領と会談し、経済分野だけでなく外交・安全保障分野でも協力強化を目指すことを盛り込んだ「戦略的協力パートナーシップに関する共同声明」に署名した。

　外務次官級による政策協議や外務・防衛当局間協議を定期的に開くことで一致。マラッカ海峡などの海賊問題が船舶の安全航行の上で重大な脅威となっているとの認識も共有した。

　共同声明では、日比経済連携協定（ＥＰＡ）の発効を踏まえ、日本からの投資拡大を促進していくことを明記。政府開発援助（ＯＤＡ）を活用したインフラ整備や金融支援などで協力を強化していくことでも合意した。日比刑事共助条約の締結に向け、非公式協議の早期開始も盛り込んだ。(20:54)