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臨時会“居眠り” 教育次長を更迭

[2009年06月17日 10:25]

更迭されたことを受けて謝罪する首藤博文教育次長=16日午後、県庁別館

 大分県教委は16日、汚職事件発覚から1年を迎える節目の教育委員会臨時会で居眠りをした首藤博文教育次長(58)を懲戒処分(戒告)した上で、県総務部参事兼総務部審議監への人事異動を発令した。首藤次長は教育改革など総務部門を束ねる県教委ナンバー2で、4月に着任したばかり。わずか2カ月余りで更迭される異例の事態となった。

 県教委によると、処分は地方公務員法(信用失墜行為の禁止、職務専念義務違反)に基づくもので、理由は「臨時会で居眠りをしていると、とられるような行動を取り、報道された。職務を怠った」こと。
 小矢文則県教育長は「臨時会の目的を考えれば、真剣に目を見開いて聞くべきだ。緊張感、職務精励という根幹で自覚を欠く行為」とした上で、謝罪。小矢教育長自身も麻生益直教育委員長から厳重注意処分を受けたことを明らかにした。
 12日の教育委員会臨時会では、汚職事件で前校長が逮捕された佐伯市蒲江小学校の岡松寛校長が、教育再生に向けた現場の取り組みなどを発表した。その際、首藤次長は約20分間にわたって居眠りをした。
 臨時会ではこのほか、麻生教育委員長が教育改革への決意を表明。終了後、小矢教育長も幹部職員に「事件を風化させない」と訓示するなど、県教委にとっては再出発に向けた象徴的な日になるはずだった。
 処分を受けた首藤次長は「県民、学校関係者に申し訳ない」と謝罪。居眠りについては「血圧が高く、ぼーっとしてしまった。意識はあったと思う」と述べた。
 後任の教育次長には、県生活環境部審議監の花畑康彦氏(58)が17日付で着任する。
 広瀬勝貞知事は「教育改革の継続・断行をやり遂げるためにも人心を一新することが必要と判断し、新たな人材を出向させることにした。県教委は教育再生に向けて緊張感を持って全力で取り組んでもらいたい」とコメントした。

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