京都教育大学(京都市伏見区)の学生6人が集団準強姦(ごうかん)容疑で京都府警に逮捕された事件で、6人のうち複数の学生が、事件後に卒業した男性(23)から「ほかの部屋が面白いことになっている」などと言われて現場に行ったと供述していることが16日、分かった。また、捜査関係者への取材で、男性を含めて大学から訓告処分を受けた3人が、府警から任意で事情を聴かれていることも分かった。
捜査関係者によると、この男性は現在、奈良県の公立校で教員をしているという。取材に「(事件には)関係ない」などと答えている。
捜査関係者らによると、男性は他の2学生とともに「現場近くにいたにもかかわらず、行為を制止しなかった」として大学から訓告処分を受けた。府警は3人からすでに任意で事情を聴き、犯行への関与を慎重に調べている。
捜査関係者によると、事件は、学生たちが宴会をしていた部屋の上の階にある別室で起きた。6人のうち少なくとも2人がこの男性から「『他の部屋がすごいことになっている』と言われた」などと供述しているという。
事件をめぐっては、訓告処分を受けた別の男性が卒業後、一時京都市立中学校で講師として勤務し、6人の逮捕後に辞職している。