先週末、初期ヤマト政権の大王墓の可能性が高い桜井市の桜井茶臼山古墳の発掘成果を、県立橿原考古学研究所が発表した。
60年ぶりの発掘ということで、当時の調査にかかわった同志社大名誉教授の森浩一さん(80)と、神戸商船大名誉教授の北野耕平さん(78)に話を聞き、奈良面で紹介した。2人とも昨日のことのように、この古墳との出合いを記憶していた。
毎日新聞は当時「石室の全容現る」「崇仁天皇の陵と推定」などの見出しで、連日、発掘の様子を詳しく報じており、現場の熱気が伝わってきた。8月から石室内の調査が始まり、新たな成果が期待される。それらを読者に分かりやすく、楽しく伝えられるよう準備を進めたい。(高島)
毎日新聞 2009年6月17日 地方版