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最終更新:2009年6月17日(水) 12時20分

イラン当局、外国メディアの取材を規制

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 大統領選挙の結果をめぐり混乱が続くイランでは、アハマディネジャド大統領支持派も大規模な集会を開くなど、改革派との対立姿勢を鮮明にしています。こうした中、イラン当局は、外国メディアの取材規制に乗り出しました。

 16日、再選されたアハマディネジャド大統領の支持者がテヘラン市内に集結、選挙結果は揺るがないと訴えました。敗れた改革派ムサビ候補の支持者による数十万人規模のデモに危機感を覚えた保守派側が、国民への影響力を誇示する狙いがあるとみられます。

 一方、ムサビ氏もこの日、支持者を前に演説を行う予定でしたが、前日のデモで支持者8人が警官隊の発砲で死亡したことなどを受け、急きょ演説を取りやめ、支持者にデモに参加しないよう呼びかけました。

 しかし、ムサビ氏の支持者の一部は街角に集結、双方の支持者同士の衝突も懸念される事態となっています。

 混乱した状況の中、メディアへの取材規制もエスカレートしています。イラン当局は外国メディアに対し、実質デモ等の取材禁止令を出しました。撮影していただけで逮捕される状況です。

 「身の安全は保証しない」という発表ですが、実際は、「取材した者は取り締まる」という警告です。政府が混乱を制御できていないことへの焦りも感じ取れます。

 ムサビ氏らの異議申し立てを受け、選挙を管理する護憲評議議会は、票の再集計の用意があると発表しましたが、混乱収拾の兆しはなく、今後、イランの最高指導者・ハメネイ師が事態収拾に向け、どう動くのかがカギとなりそうです。(17日11:02)



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