国土地理院(つくば市)は29日、退職者への餞別(せんべつ)としてに集めた現金約77万円を私的に使うなどしたとして、庶務担当の男性係長(42)を同日付で停職12月の処分にした。
地理院によると係長は昨春、職員の有志約100人から、退職者4人に渡す現金計77万円を集め、地理院の金庫で保管した。しかし昨年6月、うち約25万円を飲食代などに使った。一緒に金庫を管理する同僚に怪しまれないため、残る約52万円入りの封筒を7月に自宅に持ち帰り、現金は退職者に渡したように装ったという。
昨秋と今年3月に計2人の退職者から、餞別が届いていないとの指摘が地理院にあって発覚した。【高木昭午】
毎日新聞 2009年5月30日 地方版