事件・事故・裁判

　東京都中野区が長野県軽井沢町で運営している宿泊施設「中野区軽井沢少年自然の家」の管理委託に絡んで現金を受け取った疑いが強まり、県警捜査２課と軽井沢署は１５日、同県佐久市志賀、元同区主事、中島公夫容疑者（５９）を収賄の疑いで、同町長倉、旅館「ゆうすげ」社長、荻原道彦容疑者（５７）と同県御代田町御代田、元同社員、中沢昭夫容疑者（６５）を贈賄の疑いでそれぞれ逮捕した。

　逮捕容疑は、中島容疑者が区職員として勤務していた０８年６月下旬と７月中旬、荻原容疑者が少年自然の家の管理業務を受注する際に便宜を図った見返りとして、現金計１０万円を受け取ったとしている。県警によると、３人とも容疑を認めているという。

　中野区は中島容疑者に不正な現金の授受などがあったとして、１５日付で懲戒免職処分にしており、県警は余罪があるとみて捜査している。【大島英吾】