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郵便不正:厚労省局長を逮捕 虚偽公文書作成などの容疑で

参院厚労委員会で共産党の小池晃参院議員の質問に答える村木厚子・厚労省雇用均等児童家庭局長=国会内で2009年6月2日、石井諭撮影
参院厚労委員会で共産党の小池晃参院議員の質問に答える村木厚子・厚労省雇用均等児童家庭局長=国会内で2009年6月2日、石井諭撮影

 障害者団体向け割引制度が悪用された郵便不正事件で、大阪地検特捜部は14日、障害者団体「凜(りん)の会」(解散)に対し、障害者団体と認める、偽の証明書を作成した疑いで、厚生労働省雇用均等・児童家庭局長、村木厚子容疑者(53)を虚偽公文書作成・同行使容疑で逮捕した。証明書発行を巡る不正疑惑は、現職局長の逮捕という異例な展開をみせ、厚労省が組織的に関与した可能性が強まった。

 村木容疑者は逮捕前、毎日新聞の取材に「凜の会は全く知らない。偽の証明書を絶対に作成していない」と不正への関与を完全否定していた。

 一連の郵便不正事件では、凜の会から事業継承した障害者団体「白山会」(東京都文京区)が大量の違法ダイレクトメールを割引発送し、郵便料金を不正に免れたとされている。今回の偽の証明書発行が郵便不正事件の発端になったとみられる。【林田七恵、久保聡】

毎日新聞 2009年6月14日 18時33分(最終更新 6月14日 18時35分)

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