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浴室で平手打ち、腕立て1000回…広島少年院の暴行事件

6月10日15時39分配信 読売新聞

 広島県東広島市の広島少年院(佐藤公昭院長)で、法務教官が収容少年に暴行をしていた事件で、特別公務員暴行陵虐容疑で広島地検に逮捕された法務教官らが少年に無理な課題を押しつける際、「できなければ、(退院に向けた)進級を遅らせる」などと言い、強要していたことがわかった。

 地検は、少年たちが反抗するのを抑えるため、教官が院内での入所者の処遇が変わる進級を利用していたとみて追及している。

 少年院法などでは、収容少年は通常、退院に向け、「2級下」「2級上」「1級下」「1級上」の4段階で進級すると定められ、生活態度などが改善していると判断されれば、3か月前後で次の級に進み、1級上になれば、単独での外出や帰省なども許可される。進級は担当教官の評価などを基に、院内の審査会で決められる。

 関係者によると、ある収容少年(17)は、同容疑で逮捕された野畑勝也容疑者(32)に浴室で顔を平手打ちされ、腕立て伏せを1000回するよう命じられた。しかし、少年が200回しかできないと、同容疑者は「あと800回できなければ進級を80日間遅らせる」と続けることを強制したという。

 この少年は「暴行や体罰を受けても進級に響くと思って、逆らったり、誰かに相談したりすることもできなかった」と話しているという。

最終更新:6月10日15時39分

読売新聞

 

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