記者 総理は辞表を受理された。
鳩山氏 もちろん。
記者 その際総理からどんな。
鳩山氏 さきほど申し上げたように「悲しいですね」と。しかし「友もあり、いろいろな、おれが決断しないとか調整しないとかいろいろな批判もあり、やむをえない」と。こういうことですね。
記者 一人の代議士としてこれから麻生政権を応援するつもりはありますか。
鳩山氏 それは、麻生太郎という政治家を信頼をしてこの人を総理にしてやろうと思って、絶対総理になれっこない人をなぜ、選対本部長で担ぐんだというふうに批判をされた今から数えると3年前から、やあ、そんなことない、いつかこの人を総理にしてみせると言い張ってやってきた人間ですから、今回の総理の判断は間違っていると思いますけど、今後は正しい判断で政治をやっていただくことを信じてます。
記者 あの、この件ではお兄様の由紀夫さんも大臣を応援するような発言をされていたと思うんですけど、お兄さんとの連携とかそのようなことはお考えでしょうか。
鳩山氏 すべて将来の課題ですから、今申し上げるべきことではありません。連携はないでしょう。
記者 きょうの1度目の会談では総理とどんなお話をされたんでしょう。
鳩山氏 私の考え方を申しまして、つまり、変な、変なといっては失礼だが、妥協案はのめませんかというお話ですから、のめませんと明快にお答えしたというのが、朝の会談でした。
記者 総理はどのように。
鳩山氏 「ああ、そうですか、じゃあ午後もう一度来てください」と。
記者 妥協案というのはどのようなものだったのでしょう。
鳩山氏 それは西川(善文・日本郵政社長)さんがわたしに頭を下げるという、謝罪をすると。そんなばかなことないでしょう。西川さんが謝罪をすべきは国民に対してであって、わたしに対してではないんですよ。国民の財産をかすめとろうとしたのに加わったんでしょう、なら国民に対して謝るべきであって、わたしに謝ってどうするというものではないから、わたしはその妥協案はいっさい拒否しました。そんなバカな妥協案はない。
記者 午前中の段階で総理から辞任を求めたり、罷免するというような話はあったのでしょうか。
鳩山氏 総理からはありません。しかし、あの、わたしから言いました。わたしは妥協案はのめませんから、それはあの、辞任しろと言われれば辞任します。申しました、正直。わたしは正しいことが通用しなかったら潔く去るべきだと思っているんですよ。それだけなんですよ。
記者 この一件で自民党政権に見切りを付けたということは。
鳩山氏 自民党政権に見切りを付けておりませんが、まあ、「政府に尋問の筋これあり」って西郷隆盛さんの有名な言葉があるけど、そういう心境ではありますね。
2009年6月12日