石川のニュース 【6月14日03時28分更新】

つむじ風の可能性 オタマジャクシ落下
 石川県内各地で相次いでいるオタマジャクシの落下現象で、饗庭(あいば)貢金沢工大 教授(電気工学)は13日までに、最初に目撃された七尾市中島市民センター駐車場を現 地調査した。雷研究の権威である饗庭教授は、約100匹のオタマジャクシが落下した4 日の気象状況や周辺の地形を確認し、「付近の水田から吹いた風が、市民センターなどの 建物にぶつかって『つむじ風』となり、この時期にしかいないオタマジャクシを巻き上げ た可能性が大きい」との見解を示した。

 12日に現地を訪ねた饗庭教授によると、日射でアスファルトの駐車場が熱せられ、上 昇気流が発生し、さらに水平方向に吹く風が周囲の山や3階建ての市民センター、能登演 劇堂などにぶつかって突風の一種である「つむじ風」が吹いた可能性があるという。

 「中島町は上昇気流が発生しやすい『雷の通り道』であり、オタマジャクシの落下現象 が起きたほかの地域も雷の通り道と一致する」と饗庭教授は指摘している。


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