北朝鮮への禁輸対象品密輸事件で、兵庫県警は9日、高級車などを密輸したとして、京都府舞鶴市の貿易会社社長、盛田忠雄容疑者(50)=北朝鮮へタンクローリーを輸出した外国為替法違反(無許可輸出)の罪などで起訴=を同法違反(輸出の不承認)容疑で再逮捕したと発表した。
県警の調べに「北朝鮮側から注文を受けた」と供述しているという。県警は禁輸対象品が朝鮮労働党幹部らに渡った疑いもあるとみている。
外事課によると、盛田容疑者は08年10〜12月、経済産業相の承認を得ずに禁輸対象品のメルセデス・ベンツ4台とピアノ34台を中国・大連経由で北朝鮮に密輸した疑いがある。