広島県内のバス、電車などの運賃支払い共通ICカード「PASPY(パスピー)」の利用が一気に広がる可能性が出てきた。広島電鉄(広島市中区)が10月、磁気カード「パセオカード」の販売中止を予定。広島県バス協会(東区)と、新交通システム「アストラムライン」運行の広島高速交通(安佐南区)も追随する構えだ。
広電はパスピー促進のため、電車全線への導入を機にパセオカードの販売を中止する方針を決めた。来年10月には、パセオカードの利用もできなくする方向だ。
広島、呉市内などで路線バスを運行する7事業者は、磁気カード「バスカード」を扱っている。各事業者もパスピー導入を進めており、年内にはほとんどの路線に導入。今後、県バス協会を中心にバスカードの販売を中止する時期を決める。
広島高速交通は今夏、パスピーを導入。その後、磁気カード「アストラムカード」の販売を中止する方針で検討している。
|