能代市の秋田社会保険病院(柘植俊夫院長)の存続を訴える署名活動をしている市民団体「同病院を公的に存続・拡充させる会(守る会)」(芳賀藤雄会長)は10日、9日までに4万6873人分の署名を集めたと発表した。最終的には5万人を突破する見通しで、署名簿は7月30日、厚生労働省と社会保険庁に提出する予定。
同会は5月から病院や街頭のほか、各自治会や団体、事業所などの協力を得ながら署名集めを展開してきた。各自治会や高齢者を中心に存続を求める声が高まり、事務局のある同病院に続々と署名が寄せられている。芳賀会長は「既に当初の目標の2倍以上が集まり、住民の力強い支援を感じる」と話した。
同会は20日午後2時から、市文化会館で1000人規模の地域住民の集いを開催。特別講演や自治体、医療、地域住民、福祉関係者によるシンポジウムを通じて病院の公的存続をアピールする。【田村彦志】
毎日新聞 2009年6月11日 地方版