博多区の板付校区を中心とした新型インフルエンザの集団感染で、福岡市は10日、遺伝子検査の対象範囲を拡充することを決めた。市医師会会員の医療機関で、簡易検査陽性者が出れば、原則遺伝子検査を行うことになった。
市保健福祉局によると、これまで遺伝子検査は海外渡航や板付校区などの感染地域との接点がある場合に限り実施。それ以外の感染状況は、定点観測している「定点医療機関」52カ所で把握する仕組みだった。しかし、10日には板付小中校と接点がない同校区の男性(31)の感染が判明。同局は「男性の勤め先は中央区にあり、感染状況を把握する対象を広げたい」として遺伝子検査の拡充を決めたという。
これまで定点以外の医療機関も簡易検査陽性者の発生を保健所に届けているが、市は市医師会と、陽性者の全例を対象に、遺伝検査を実施することで合意したという。【河津啓介】
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〔福岡都市圏版〕
毎日新聞 2009年6月11日 地方版