2009年6月11日 12時11分更新
京都教育大学の学生6人が、酒に酔って抵抗できない女性を集団で乱暴したとして警察に逮捕された事件をめぐり、事件とかかわりのない複数の大学生がインターネット上に被害者の人権を侵害するような文章を書き込んでいることがわかり、それぞれの大学が人権の尊重を求める指導を行っています。
京都市の立命館大学では、経済学部の男子学生と国際関係学部の女子学生が会員制のサイトに被害者の人権を侵害する内容を書き込んでいたことが確認されたということです。
このうち男子学生は教育実習をしている期間中に実習先の生徒の保護者から指摘があったということで、大学は実習を打ち切りました。大学では、教員が2人に面談して反省文を書かせるなどの指導を続けていて今後処分することも検討しています。
さらに大学のホームページですべての学生に対し「憶測や伝聞で、人権を侵害する行為は許されない。情報を発信する責任を自覚してほしい」と呼びかけました。
このほか大阪の桃山学院大学が被害者を中傷する書き込みをしていたとして社会学部の男子学生を厳重注意にしたほか、大阪体育大学でも健康福祉学部の男子学生が書き込みをしていたことがわかり指導や処分を検討しています。
警察によりますと、こうした書き込みは内容によっては刑法の名誉棄損にあたり、3年以下の懲役になる場合もあるということです。