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特定商取法違反容疑で7人逮捕 統一教会関連施設を捜索

2009年6月11日11時15分

写真:統一教会渋谷教会へ捜索に入る警視庁の捜査員=11日午前7時26分、東京都渋谷区渋谷1丁目統一教会渋谷教会へ捜索に入る警視庁の捜査員=11日午前7時26分、東京都渋谷区渋谷1丁目

 根拠のない姓名鑑定で不安をあおって印鑑を販売したとして、警視庁公安部は11日、東京都渋谷区の印鑑販売会社「新世」の社長、田中尚樹容疑者(51)ら7人を特定商取引法違反(威迫・困惑)の疑いで逮捕した。公安部は、新世が世界基督教統一神霊協会(統一教会)の関連会社とみており、同日午前、印鑑販売への統一教会側の関与を解明するため、統一教会関連施設や統一教会幹部宅などを家宅捜索した。

 ほかに逮捕されたのは、新世の営業部長古沢潤一郎容疑者(40)と販売員の20〜40代の女5人。公安部によると、田中容疑者らは07年10月〜09年2月、渋谷駅周辺で勧誘した30〜60代の女性に同社事務所で姓名鑑定を受けさせ、「先祖の因縁が家族についている。このままでは家族が不幸になる」などと不安をあおり、1本16万〜40万円の印鑑を売りつけた疑いがある。公安部は、根拠のない姓名鑑定で購入を迫った行為が法律で禁じる「威迫」にあたると判断した。

 公安部は09年2〜3月、同社事務所などを同法違反(不実の告知)容疑で家宅捜索していた。

 統一教会は、警視庁による新世への家宅捜索後、ホームページで「物品販売などの収益事業は法人として目的外であり、法人指導者としてかかわることはできない」との談話を掲載し、統一教会の関与を否定していた。

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