「医師不足を解消し、市民の健康を守ろう」と、庄原市医師会と庄原赤十字病院、庄原市は21日午後1時半から、庄原グランドホテルで「庄原市の地域医療を考える会」発会式を開く。
同市の中核医療施設・庄原赤十字病院は、05年4月から産婦人科医師が不在で、出産医療体制の休止状態が続いているほか、精神科、麻酔科医師の退職に伴う後任医師の確保が非常に厳しい。
このため、今後の総合的な地域医療のあり方の検討や課題解決への道を探るのが狙い。(1)庄原赤十字病院の施設と機能の充実(2)庄原市医師会との更なる連携で地域医療体制を強化(3)市行政として医療行政施策の充実--を目的にしている。当面の活動として庄原赤十字病院での休日、夜間の救急医療が集中している現状の解消▽在宅当番医制の充実▽院内保育所の整備など、7項目を挙げている。
発会式では、滝口季彦市長が設立趣意書を披露。兵庫県西脇市の西脇小児医療を守る会代表の村井さおりさんが「地域の医療を守るために、住民として今、私たちにできることは」をテーマに講演する。【小原勝】
毎日新聞 2009年6月9日 地方版