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損賠訴訟:腹部大動脈瘤破裂で男性死亡 遺族が阿波病院医師らを提訴 /徳島

 胃腸炎と診断された4日後、腹部大動脈瘤(りゅう)破裂で死亡したとして阿波市の男性(当時70代後半)の遺族3人が県厚生農業協同組合連合会(徳島市北佐古一番町)と同連合会が経営する阿波病院(阿波市市場町市場)の医師2人を相手取り、約5300万円の損害賠償を求める訴訟を徳島地裁に起こしていることが8日わかった。

 訴状によると、男性は08年5月29日夜、腹痛や吐き気などの症状を訴え、翌30日に同病院を受診し「胃腸炎」と診断された。31日に体調を崩し同病院に運ばれ、別の医師が「脱水症」と診断。6月1日に退院したが、2日朝、不調のため再度診察を受け、腹部大動脈瘤であることが判明、午後に亡くなった。

 その後、病院側に診察経過を文書で回答するよう求めたが、提出期限を一方的に変更されたり、原告らの記憶と違う部分が多かったとしている。原告側は「医師として求められる注意義務を怠り、適切な治療が受けられなかった」「死亡に至る経過を誠実に説明する法的義務に違反」などと主張する。

 同連合会の松浦一総務部長は「救命を果たせず残念。遺族に哀悼の意を表します」としながら、「阿波病院の診察に過失があったとは考えていない」と争う姿勢を示した。【山本健太】

毎日新聞 2009年6月9日 地方版

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