中東のレバノンで、7日行われた国民議会選挙は開票の結果、親欧米の反シリア連合の勝利が確定しました。
公式な最終開票結果によりますと、与党である親欧米の反シリア連合が128議席中71議席を獲得、イスラム教シーア派組織「ヒズボラ」を軸とする反欧米の親シリア連合は57議席にとどまりました。
レバノンでは、2006年のヒズボラとイスラエルによる戦闘以降、ヒズボラへの支持が高まっていて、イランやシリアの支援を受けるヒズボラを「テロ組織」に指定するアメリカは警戒感を強めていました。
今後は、勝利した反シリア連合が主導権を握って組閣を進めることになりますが、レバノンでは各宗派のバランスを考慮して閣僚ポストを配分する慣例があり、組閣交渉は難航も予想されます。(08日20:32)