去る2月下旬、本学学生が卒業生を送る会を市内飲食店で催し、会合解散後に、同飲食店内に居残った一部の学生がわいせつ事件を起こし、この度、これに関与した男子学生が逮捕されるに至りました。本学学生が決してあってはならない事件に係わったことについて、大学として誠に遺憾であります。
大学としては本事件が人権を踏みにじる卑劣極まりないものと受け止めています。このような行為は到底許されるものではなく、深刻な被害に遭われた女子学生、ご家族、及び関係の皆様に対し、心よりお詫び申し上げます。加えて、関係学生に対する人権保護と二次的被害の防止、並びに学生生活環境の確保にこれまで大学として細心の注意をはらって参りましたが、今後ともこれらに万全を期す所存です。
事件発覚後、大学として直ちにハラスメント防止委員会が調査を開始し、事件の事実関係の把握に努めて参りましたが、その結果に基づき、関与した男子学生に対しては学則に従って懲戒処分を行いました。教員養成を目的とする本学としては、一部の不心得な学生が起こしたこととはいえ、教育的責任を十分に果たせなかったことについてその責任を重く受け止め、今後、このような事件が二度と起きないよう、本学は人権に関する意識向上について全学をあげて取り組み、健全で快適な教育環境の保持に努めなければならないと考えています。
この度の学生の不祥事が社会をお騒がせすることとなり、関係の皆様にご迷惑とご心配をおかけしたことについて、大学として深くお詫び申し上げます。
平成21年6月1日
国立大学法人京都教育大学長 寺田光世
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