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土砂の動き分かった 富山で砂防フェア、科学実験で説明

2009年06月07日 09:40

土砂の動き分かった 富山で砂防フェア、科学実験で説明

目代研究員(左奥)の説明を聞き、河川での土砂の動きを再現する実験を真剣に見る子どもたち

 砂防フェア2009が6日、富山市総曲輪のグランドプラザで開かれ、親子連れらが地滑りやがけ崩れなどの土砂災害が発生するメカニズムについて理解を深めた。

 6月の土砂災害防止月間に合わせ、防災意識を高めてもらおうと国や県などの関係機関でつくる実行委が開いた。

 会場には、過去に県内で発生した土砂災害の様子を撮影した写真パネルや、砂防施設が被害軽減に果たす役割を紹介する模型が展示された。土石流の破壊力を立体的な映像で見ることができる3Dシアターも設置された。

 科学実験ショーでは、自然保護助成基金(東京)の目代(もくだい)邦康研究員が、山の形に盛られた砂に水を掛けて地滑りや扇状地ができる仕組みを説明したほか、砂と水が入ったバケツにれんがを立てて地盤が緩む液状化現象を紹介した。

 斜面に敷かれた砂に水を流す実験では、河川での土砂の動きを再現。砂の堆積(たいせき)によって流れが変化する様子を子どもたちは興味深そうに見ていた。両親と訪れた高岡市木津小学校3年の水馬想楽(そら)君は「川が形を変えながら流れて不思議」と話していた。

 月間中は県内の土砂災害危険個所のパトロールが行われるほか、小中学校で砂防教室も開かれる。

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