神奈川県の私立高２年の女子生徒（１８）が、違法コピーしたアダルトゲームソフトを会員制日記サイトを通じて不法に販売していたことが８日までに分かった。ゲームのタイトル数は１３０にものぼり、事態を重く見た学校は生徒に事情聴取を始めている。

　《ＰＣゲーム格安で販売しております。興味のある方は気軽に言ってください》

　女子生徒は会員制日記サイト「ミクシィ」の自分のページで告知し、違法ソフトの購入者を募っていた。販売は少なくとも半年前から始めており、固定客もいたことから数万円の利益を上げていたとみられる。

　ミクシィ以外にも複数のサイトや携帯プロフで、違法コピーソフトの販売を宣伝。《当方１８禁ＰＣゲームをメインに販売しております。１タイトル均一７００円になります。まだ始めたばかりなので量は少なめではありますがリクエスト等随時受けつけております》などと告知していた。

　また、ミクシィでは“客寄せ”として、自分の顔が写り込んだセーラー服姿や、胸や下着を露出した画像も掲載しており、このコピー画像がネット上に出回る騒ぎにもなっている。

　ゲームソフトの違法コピーと違法販売は最近目立って増えている。ゲームソフトの著作権を管理する社団法人コンピュータソフトウエア著作権協会の担当者は「著作権法違反はあくまでも親告罪。ソフトの制作者が訴え出なければ刑事事件化されないことが、罪の意識を軽くしている部分がある」と解説する。

　「とはいえ、私的使用目的以外にコピーした時点で著作権を侵害していることは事実。それで利益を得る行為は許容できません。これらの行為を発見した場合は、まずは制作者、場合によっては当協会に通報していただきたい」（同）

　ネット上で騒ぎになったことを受け、女子生徒はミクシィを退会。在籍する高校の関係者は夕刊フジの取材に「学校ではすでに概要を把握しており、事態を重く見ています。すべてを把握した段階でしかるべき対応をとるつもりですが、生徒の出席状況もあって、まだ正確な事情聴取ができていません」と語る。“火遊び”のツケは確実に回ってきそうだ。