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文科省:ネットいじめで指導書 基本書44年ぶり作成へ

 文部科学省はインターネット上のいじめなど教育現場が抱える課題に対する指導方法や理論をまとめた教員向けの基本書「生徒指導提要(仮称)」を新たに作成することを決めた。増加する児童虐待や不登校、発達障害への対応も盛り込む。

 国が生徒指導用の基本書を作成するのは44年ぶり。早ければ今年度中にも内容を固め、10年度に各教育委員会や小中学校、高校に配布する方針。

 これまでは、少年非行の増加などを背景に65年に旧文部省が作成した「生徒指導の手引」が教員向けの唯一の基本書だった。校内暴力の全国的な問題化などを受け81年に一部改訂されたが、その後一度も改訂されていない。時代に即した内容となっていない点も多く、配備状況も十分と言えないことなどが課題となっていた。

 新たな基本書では、ネットいじめや携帯電話の利用などのほか、家庭や地域との協力、小学校から高校までの指導上の連携の在り方などについて平易に解説する。近く学識経験者らによる協力者会議を発足させ、具体的な内容についての議論を始める。【加藤隆寛】

毎日新聞 2009年6月6日 2時30分(最終更新 6月6日 2時30分)

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