青森市は5日、市の40代の課長級職員が、昇格前に所属していた部内の親睦(しんぼく)会の積立金約60万円を着服していたと発表した。この職員は着服を認め、全額返済したという。
会見した鹿内博市長らによると、職員は06年4月から今年5月まで、交通や水道を所管する企業部に所属。親睦会の幹事を務め、主査以上から集めた積立金を管理していた。通帳は本人が既に破棄し、約60万円も本人が自己申告した額のため、市はさらに着服がなかったか調べる。
職員は先月の人事異動で総務部に異動し課長級に昇格。着服については「生活が苦しかった。通帳は誤ってシュレッダーにかけた」と話しているという。職員は過去にも停職6カ月の懲戒処分を受けているが、市は処分理由を明らかにしていない。【鈴木久美】
毎日新聞 2009年6月5日 12時20分