荒井県政が発足して5月で2年を迎えたの機に、検証記事や荒井正吾知事のインタビューを掲載した。県政を担当としてまだ半年だが、退職した人も含め県職員や県議、業界団体などに話を聞いた。官僚や参院議員の経験からか、荒井知事の永田町や霞が関での人脈やノウハウには、目を見張るものがあると感じた。
しかし、地元経済界の一部や医師会とはその手法を巡ってあつれきを生じた。知事周辺は「既得権を主張し、協力しない団体を知事は嫌う」と言うが、地元の協力なしに政策は進まないだろう。
荒井知事が頑固な性格ということもインタビューで分かった。任期は残り2年。荒井知事のかじ取りに注目したい。(阿部)
毎日新聞 2009年6月7日 地方版