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最終更新:2009年6月6日(土) 19時44分

南北軍事境界線付近で「マラリア」懸念

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 韓国と北朝鮮の軍事境界線近くの街では、夏を前にマラリアの大量発生が懸念されています。そして、その原因が南北関係の悪化にあるというのです。

 南北を分断する軍事境界線を挟んで、韓国軍20万人、北朝鮮軍80万人がひしめき合うように対峙しています。朝鮮戦争の休戦以降、付近は民間人の立ち入りが厳しく制限されたために「自然の宝庫」になっています。

 ここで異常発生した蚊によって、マラリアが北朝鮮軍を直撃、近くの韓国軍や住民にも感染が広がりました。

 「子供がいるから本当に心配です」(付近の住民)

 軍事境界線に隣接するキョンギ道当局は、これ以上の住民への感染拡大を防ぐために大量の薬品を送り、北朝鮮の防疫体制を支援してきました。

 その結果、感染者は2年前の1000人から去年は半分以下に減少しました。

 しかし、今年は南北関係の悪化で準備していた薬品を一切北朝鮮に送ることが出来ません。

 「どうせ北朝鮮から蚊が入ってくるなら、早く防疫事業を整えて対処するべき」(住民)
 「核実験については政治的対応が必要ですが、マラリアは違うでしょう。早く措置すべきです」(住民)

 南北関係好転の兆しはなく、このまま本格的な夏を迎えることになり、関係者の間で非常事態だと危機感が高まっています。予想もつかない北朝鮮の行動に韓国の地方自治体もすっかり振り回されたかたちです。(06日16:13)

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