トップ > ニュース
ニュース
ニュース
2009/06/04
意義のある会談を行ってきたい 鳩山代表、訪韓の意義込みを表明
記事を印刷する





 鳩山由紀夫代表は4日夕、都内の事務所で記者団に答え、明日からの韓国訪問の目的などについて語った。

 訪韓の意気込みと会談のテーマを問われた鳩山代表は、「代表になって初めての外国訪問だから、意義のある会談をやってきたい」と決意を表明。同時に、李明博大統領について「ある意味での実利主義というか、現実に対応される方と思っている。また、オバマ大統領もいわゆる協調主義というか、アメリカ一国で物事が解決できる状況ではなくなっていることも認識されている」と分析。こうしたなかで、北朝鮮が核実験やミサイル発射などを行うなど、きびしい環境のなか、「日本と韓国とアメリカが協力し、中国にも協力を求めながら、最終的には、軍事力ではなくて、対話でこの問題の解決ができるよう、民主党としても協力を申し上げたい。そういう内容の会談をしてきたいと思っている」とした。

 さらに議論するテーマに関しては「私の年来の主張のようなものを申し上げて、特にアメリカに依存しすぎている日本の外交安全保障ではなくて、大事なことは日本はアジアの一国であると、アジアのなかでもっと親しい協力ができる、そんなお互いの国同士でありたいという思いを虚心坦懐に申し上げていければいいと思っている」と表明した。

 友愛外交による東アジア共同体の建設といった踏み込んだ議論もするかとの問いには、「できればそういう議論をしてきたい」と回答。友愛の発想について、「いわゆるEUの成立に見たように、フランスとドイツが大きな戦争を何回も行って、これ以上ヨーロッパで戦争をやってはいけないという発想のなかで、最終的にEUという機構までつくられていった。その根底は友愛の思想であった」と説明した。

 「そのことを考えて、必ずしも価値観ということになるとすべてのアジアの国々が同じとは思わないが」との見方を示したうえで、「しかし、それを乗り越えて何らかの形の東アジア共同体というものができることは大変望ましいことだ」と表明。「このアジアから、いさかいというものを取り除く大変大きな試みだと考えているし、経済的な協力を深めるということは非常に意義のあることだと思っている。そういう意味でこの辺の話ができればいい」と語った。

 また、自民党の細田幹事長から公開質問状に対し、平野博文総務委員長代理(役員室担当)の名前で同日回答したこと(下記関連記事参照)については、「回答出さないのは失礼だと思ったので回答した」と前置きしたうえで、「ただ、少し無礼な話だと思っている」とも指摘。すなわち国会が開会し、党首討論は党首同士で議論する場でありながらその終わった内容に関して代理人が質問してくるのはあまりふさわしくはないのではないかとの見方を示した。「大いに国会のなかで議論しよう。まさに国会マターだ。天下りに対して国民のみなさんがどのように思っておられるかということを大いに次の党首討論で議論していきたい」と表明。同時に「ただ、向こう(自民党)は麻生総理で選挙やるのかどうかということも見つめながら、QTの対応も決めていかなければならないなという、そんな判断ではないか」とも分析した。

 名古屋市長となった河村たかし前衆議院議員の就任後の活躍ぶりに言及した記者から「地方の首長に民主統系の人物が就くことの効果」を問われた鳩山代表は、「河村市長はよくやっているのではないかと思う」とまず表明。「今までの首長にありがちな、結局は太いものに巻かれろではなくて彼自身の考え方、官僚まかせの政治がこのような日本を、あるいは市町村を作り出してしまったという反省のなかで、官僚機構、あるいは官僚的意識と戦っている姿は大いに評価をするべきではないか」と評した。「したがって彼が、千葉の市長選など、私ども(民主党)の地域での戦いや来たるべき解散・総選挙での戦いで応援していただけるのは非常心強い話」と述べ、同時に「地域で古い体質と戦っている。新しい首長を作り上げていく。市民の皆さんがそのことに対して熱望している姿を見て、この国はこれから地域から大きく変わるなと期待感をもってみている」とも語った。

関連URL
  自民党細田幹事長への回答
 http://www.dpj.or.jp/news/?num=16142
記事を印刷する
▲このページのトップへ




Copyright(C)2009 The Democratic Party of Japan. All Rights reserved.