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2009-05-29

漢字が読めず刑法も無視する首相


「変人」と言われても総理大臣になれるし、漢字が多少読めなくても

総理大臣にはなれるんですから。できるだけ自分の良い点を伸ばしていこうと。

向上心を持っていけば、この世の中何とかなる。

http://www.aab-tv.co.jp/news/annnews_190513041.html


小泉元首相の自民党学生部のイベントでの発言ですが

どこかで聞いたことがあるような気がします

思い出すのは母校イエール大学名誉博士号を授与された

ブッシュ大統領のジョーク「Cでも大統領になれる」です


President George W. Bush when accepting an honorary doctorate fromYale University said,To those of you who received honors, awards anddistinctions, I say, “Well done.” And to the “C” student, I say,“You too can be President!”

私は、優等生、優秀な成績で卒業した諸君には「本当によくやりました」

といってやりたい。そして、成績が「C」しかとれなかった学生には

「君たちも大統領になれる」といってやりたい。http://www.eikyo.or.jp/media/new/new_backnumber/vol147/laugh.pdf



漢字が読めなくても首相になれる、は、Cなブッシュのパクリです


変人と呼ばれても、漢字が読めなくても首相になれる

というのは正確でなく

首相になっても変人と呼ばれ、首相になっても漢字が読めないのです

努力すれば何とかなる、のではなく、世襲財閥なら何とかなるのです

この2人は2人とも、若い頃は政治家になりたくなかった、と発言しています

多少気の毒ではありますが、選択した以上は弁解無用です


漢字が読めない首相は法律の基本も理解していないようです

鳩山代表との党首討論で西松事件をあげつらい

「本人が正しいと思ったことであっても、少なくとも間違った場合は

逮捕されるということは、十分にある」と発言していますが

これは実は見過ごせない問題発言だ、と名城大学教授、弁護士郷原信郎氏が

コメントしています

首相が「罪を犯す意思がない行為でも逮捕される」と公言する国

http://www.comp-c.co.jp/pdf/20090528_issue.pdf (PDF)


刑法38条1項に「罪を犯す意思がない行為は、罰しない。」と規定され、犯意が

存在することが刑事処罰の大原則であることは、刑法の基本中の基本である。

検察庁を含む行政組織全体のトップである麻生首相が、その基本原則に反する

発言をしたのだ。

(中略)

西松建設関連の政治団体から小沢氏の資金管理団体陸山会」に対して行われた

寄附が政治資金収支報告書の虚偽記入に当たるとされて秘書が逮捕・起訴された

事件については、そもそも、寄附者を政治団体と記載したことが虚偽記入に該当

するのかどうかに重大な疑問がある。つまり、資金の拠出者の記載を求めていない

現行の政治資金規正法の下では、実質的な資金の拠出者が西松建設であっても、

寄附者として記載すべきは、自らの名義で寄附という行為を行った政治団体では

ないか、という点、つまり収支報告書の記載が客観的に虚偽と言えるかどうかが

問題となる。そして、仮に、客観的に虚偽だと認められた場合でも、逮捕された

会計責任者の側が、収支報告書作成の段階で虚偽だと認識していなければ犯罪は

成立しない。


 そして、重要なことは、小沢氏側にだけに犯罪が成立し、同じ政治団体から

寄附を受け取っていた自民党議員側には成立しないとすれば、その理由は、

「客観的には虚偽であるが、虚偽だとの認識、つまり犯意がない」ということ

しかあり得ない。鳩山代表が、小沢氏の側だけが逮捕され、自民党議員側は

何もおとがめなしだということを問題にし、その際、漆間官房副長官

「自民党議員には捜査は及ばない」という発言を取り上げているが、この漆間氏

の発言を正当化する余地があるとすれば、その唯一の理屈は「自民党議員側は

犯意が立証できない」ということのはずだ。

http://www.asyura2.com/09/senkyo64/msg/301.html




刑法では、意思がなければ罰しない、が基本です

西松事件でも、秘書政治資金規正法にのっとり、資金拠出者の西松建設でなく

その政治団体の名前を書くことが適法と判断していた場合、

つまり、意図的に虚偽記載をしたわけでない場合は、違法性を問えません

麻生首相の言うように、犯罪を犯す意思がなくても逮捕されるのであれば

同じ政治団体から献金を受けた自民党議員の会計責任者は

なにゆえ逮捕されないのか、ということになります

それこそ説明責任検察にはあると思います

最高権力者の口から刑法の基本も理解しない発言が軽々しく飛び出し

推定無罪の原則も無視されるとは、恐ろしいことです

この事件に限らず、いかなる場合でも、権力に不都合な側に立つ人間を

恣意的に逮捕できることになります

特に勉強もしていない一般人は巷のおっさんのような軽口に飛びつき、

考えもせず権力を支えてしまわないように注意しなくてはなりません



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